JISTA関西支部2025年10月度定例会 リネン業界を取り巻く環境とシステム人材育成

2025年10月10日(金)、JISTA関西支部2025年10月度定例会を開催しました。
講演者は関西支部所属の三宅 彰一 さん、タイトルは『リネン業界を取り巻く環境とシステム人材育成』です。

リネン業界で営業部門に属しながら、IT部門のリーダーや教育担当としてもご活躍中とのこと。自己紹介では、大学時代に CAD や マクロ を使えるという理由で、教授に紹介された企業でモノづくりに多くの時間を費やしたお話や、趣味の農作業(というより農地でのドローン操縦)のお話もあり、こちらもかなり興味深いものでした。

リネン業界は、ホテルや病院などにシーツやタオル等をレンタルし、回収・洗濯・再配送までを一貫して行う社会インフラの根幹を支えるサービス産業です。講演の途中で、工場でのユニフォームの仕分けや包装の動画も見せていただきました。

競争激化、価格圧力の中での人手不足。ユーザー企業のIT部門での採用の難しさ。リネン業界のポジティブイメージとネガティブイメージを分析し、採用、教育にどのような取り組みを行ったのか?

まずは外国籍人材の活用。言語、宗教、時間管理など、文化の異なる人たちが働きやすくなるように、定期的にコミュニケーションの取りやすい研修の場を設けられています。日本語能力試験を推奨されており、試験問題の内容も紹介いただきました。日本で働こうという外国の人たちに、「日本のアニメが好きだから」という人が多いといった話題も。

もうひとつは人材育成の取り組みと考え方。現代の若者にフィットするように、興味を持つ場をつくり、興味を持って行動する人を応援するスタイル。必要な技術が伴えば、希望する分野での活躍の機会を作っていく。社内研修と外部研修の活用。

技術を教える、資格取得の奨励金を出す、といった従来からあるスタイルだけでなく、自発的行動を促す環境整備に力を入れているという印象を受けました。

質疑応答では「病院の白衣のポケットからUSBや注射器が出てきた時の対処」「教育用書籍は会社の図書か個人への支給か?」「社内で研修する内容と外部研修を実施する内容の判断基準は?」など、活発に意見交換が行われました。

【主な内容】
●リネン業界とは
●業界のイメージ
●外国籍人材
●人材育成の取り組み


タイトル JISTA関西支部2025年10月度定例会 リネン業界を取り巻く環境とシステム人材育成
講演者  関西支部 三宅 彰一氏
日時    2025年10月10日(金) 19:00 〜 20:20
場所   会場:J:COM中央区民センター 第3会議室
オンライン:Zoomオンライン会議
参加人数 会場:14名 、オンライン19名
懇親会  20:30から会場近くにて
★JISTA関西支部ではJISTA会員向けの定例会を毎月開催しています。
 Zoomオンラインを用いたハイブリッド開催で全国支部から参加可能です。詳しくはJISTAまでお問い合わせください。