【開催報告】JISTA関西オープンフォーラム2024 ~今こそ攻めのDXへの転換の時!ITの活用で目指す地方創生~

去る2024年7月27日(土)、アットビジネスセンターPREMIUM新大阪において、日本ITストラテジスト協会(JISTA)関西支部主催にて、関西オープンフォーラム2024を開催しました。テーマは「今こそ攻めのDXへの転換の時!ITの活用で目指す地方創生」です。

司会の関西支部 神谷さんの挨拶に始まり、関西支部支部長の松尾和世司さんの開会挨拶ののち、
JISTA代表理事の増田さんの挨拶を経て、関西オープンフォーラムが幕を開けました。

 

基調講演① 「デジタルと地方創生のこれから」(13:45~14:45)

まず最初の講演は、以前大成建設でCIOを担当され、現在は株式会社オランにて代表取締役を務められている木内里美さんより、「デジタルと地方創生のこれから」をテーマとして講演いただきました。

土木設計部門でキャリアをはじめられた木内さんは、その後CIOとして2000年代の早くから全社システムのクラウド化に取り組み、日経情報ストラテジーの第1回CIO オブ・ザ・イヤーを受賞するなど抜きんでた先見の明で建設業のIT化に取り組まれました。

講演の中では国のDX課題に言及し攻めのDXを進めていくためのヒントを教示され、参加者は真剣に聞き入っていました。

木内様はもうすぐ喜寿になられるとのことですが、プライベートでは現在もVision Proをいち早く購入されたり、講演資料に生成AIで生成した画像を積極的に取り入れるなど、まだまだ新しい技術に対する好奇心高くチャレンジされている様も参加者にとって刺激となりました。

◆講師プロフィール(IT Leadersより)
中央大学理工学部卒業後、1969年大成建設に入社し、土木設計部門で工場施設・港湾施設の設計などに携わり、大型石油タンカー施設建設など大規模プロジェクトに参加。2001年に社長室情報企画部に異動し、同部企画部長に就任。CIOとして大成建設のIT施策を統括。全社システム再構築プロジェクトの完遂で、日経情報ストラテジー(日経BP社)選定の第1回CIO オブ・ザ・イヤーを受賞。2008年、大成ロテック監査役に就任。2012年7月に独立し、株式会社オランを設立。社名の由来はインドネシア語のOrang=「人」のことであり、企業コンセプトは「人と人、企業と企業をつなぐ」である。特定非営利活動法人ビジネスシステムイニシアティブ(BSIA)理事長。日々、CIO/IT部門長コミュニティに参加し、啓蒙活動や助言にあたっている。

講演 「事業会社と地域社会が“変化”と“挑戦”するマインドに変革させる軍師の振る舞い方
〜DX軍師が教える地域に溶け込むテクノロジー保有者の矜持とアトツギ世代との対話と伴走〜」
(14:45~15:45)

続いてのテーマは、EBILAB 取締役ファウンダー CTO CSO 岡野バルブ製造 取締役 DX推進本部長など様々な役職を兼務されているパラレルキャリアエバンジェリスト常盤木 龍治様による事業会社と地域社会が“変化”と“挑戦”するマインドに変革させる軍師の振る舞い方〜DX軍師が教える地域に溶け込むテクノロジー保有者の矜持とアトツギ世代との対話と伴走〜

書き切れないほどの肩書きをもち、三重県の老舗食堂「ゑびや大食堂」をDXで立て直すだけでなくハウステンボスなどのDX推進を圧倒的な活動量で実現してきた常盤木さん。とにかくパワフルかつ時に強い言葉で参加者を鼓舞する姿に、みなさんとても元気づけられた様子でした。

◆講師プロフィール
1976年5月、東京生まれ。SAP、ビジネスエンジニアリング、アステリア、テンダ等で数々のNo.1シェアソフトウェアに携わる。『MIJSコンソーシアム』の副委員長をはじめIT外郭団体の要職を歴任。2010年より日本の産業構造の変革を加速する為にパラレルキャリアエバンジェリスト |プロダクトデザイナー |事業戦略担当として複数のイノベーション要素を持つテクノロジー企業で活動するスタイルに軸足を移す。DX|AI |IoT |Deep Learning |クラウド等テクノロジー全般に精通し、2018年EBILABを創業、取締役ファウンダーCTO CSOに就任。2021年からは岡野バルブ製造の経営にも参画。取締役DX推進本部長を務める。これまでハウステンボスやカステラ本家福砂屋、パーソルグループをはじめ数多くの事業会社のDX推進体制を構築。

分科会講演(16:00~17:30)

休憩を挟み、JISTA内外から総勢14名がピッチ登壇する分科会が開かれました。分科会形式のオープンフォーラムは関西支部としては2019年以来の5年ぶりとなります。

還暦ITエンジニアが伝えたいこと~キャリアと資格について
システムアクティベーション株式会社 代表取締役 中村 清悟 氏(JISTA関東支部)
0円DXの可能性 最速で60点を生み出す技術
デジタルヒーロー合同会社 代表 工藤 匠一郎 氏
スモウルビー体験セミナー:DX人材育成から子供プログラミングまで
リバティ・フィッシュ株式会社 代表取締役 石丸 博士 氏
実践:DXの壁の登り方
田中 伸明 氏(JISTA関西支部)
「なんちゃってDX」でええねん!踏み出そうDXへの一歩
チョーヤ梅酒株式会社 神谷 将樹 氏(JISTA関西支部)
思考の匠!思考で仕事の質を上げる三種の神器とは
日々創発so-hatsu.net 山口 雅和 氏
DX/AI時代のセキュリティについて
サイバーコマンド株式会社 代表取締役CEO 浦中 究 氏
専門職と冪等性とDXとAI(仮)
弁護士(弁護士法人ALG&Associates福岡法律事務所) 税所 知久 氏(JISTA九州支部)
デジタル人材育成の最前線:地域協働プログラム
個人事業主 前田 晋弥 氏(JISTA関西支部)
はじめてのエフェクチュエーション!
エフェクチュエーション実践支援家 上野 浩二 氏
ゼロトラストで実現する攻めのDX
株式会社シナプスイノベーション  代表取締役社長 藤本 繁夫 氏
補助金支援から学んだ各業種の市場動向
チームコンサルティング 浜田 恒彰 氏(JISTA関西支部)
DXのXをどう考えるか
IT経営相談所 代表 岡室 俊之 氏(JISTA関西支部)
迷わないDX:地図でひらく成功の扉
株式会社ゼンリンデータコム 小濱 裕士 氏

クロージング

分科会講演の終了後は大会委員長である関西支部西川哲也さんによる挨拶が行われ、4時間にわたる学びの多いオープンフォーラムは終了となりました。

懇親会

終了後は会場近くのバーを貸し切り懇親会を開催。昨年を大幅に超える約60名の方に参加いただき、基調講演者や分科会登壇者とJISTA内外の参加者とが交友を深めました。

ご参加頂きました皆さま、誠にありがとうございました。

はみ出しアーカイブス

本文に掲載しきれなかった写真たちです。


タイトル JISTA関西オープンフォーラム2024 「今こそ攻めのDXへの転換の時!ITの活用で目指す地方創生」
日時    2024年7月28日(土) 13:30 〜 17:45
場所   会場:アットビジネスセンター PREMIUM新大阪(正面口駅前)905号室(バンケットルームA)
参加人数 85名(申込実績) 
懇親会  18:00から大阪市内にて
★JISTA関西支部ではJISTA会員向けの定例会を毎月開催しています。
 Zoomオンラインを用いたハイブリッド開催で全国支部から参加可能です。詳しくはJISTAまでお問い合わせください。