JISTA関西支部2024年12月度定例会 日本技術士会近畿本部情報工学部会合同定例会
2024年12月14日(土)、JISTA関西支部2024年12月度定例会を開催。
今回は、日本技術士会近畿本部情報工学部会とのコラボイベント。両団体からそれぞれスピーカーが講演を行いました。
■宇佐美 康 氏(日本技術士会近畿本部 情報工学部会)
テーマ:SBOM入門
サイバー攻撃、情報漏洩、ルーターやIoT機器の乗っ取りなど、経営リスクにつながるセキュリティ関連の事例紹介。ソフトウェアの脆弱性管理の重要性。これらに対応する手段としてのSBOMの仕組み、課題について丁寧にご説明いただきました。
SBOMって何?という人にもわかりやすく、食料品の表示ラベルになぞらえて、ソフトウェアの構成を可視化し、問題発覚時の影響調査の迅速化、脆弱性管理実施の証跡としての役割などをご説明いただきました。基礎概念、コスト負担、取引モデルなどの説明とともに、SPDX などのツールも紹介。質疑応答では、「改ざんの可能性」「オープンにする意図」「経営者への費用対効果の説明」など、話題が広がりました。
■岡室 俊之氏(株式会社IT経営相談所 代表取締役/日本ITストラテジスト協会 関西支部)
テーマ:龍馬パスポートでDXを考えてみよう!
DXの定義を確認しよう。ということで、出席者がペアになってDXについて話し合い。ビジネスモデルの変革、価値の転換の成功事例として、神奈川の旅館 陣屋さんなどのケースをご紹介いただけました。外部環境の変化としての人口減を、DXが必要な最大の理由としてお話を進められました。、
テーマである龍馬パスポートは、観光、店舗売上、税収のそれぞれに波及する高知県の施策。スタンプを押して回ることで、連続性が生まれ、成功している事例です。
龍馬パスポートには、予約やデータ活用面で課題があることを説明いただいた後、高知県の課題、外部環境の変化を考慮して、DXのX、価値をどう変えるか?についてグループ討議が行われました。 質疑応答では、「コモディティ化」「競合との差別化」など、興味深いやりとりが展開されました。
講演者 宇佐美 康 氏(日本技術士会近畿本部 情報工学部会)、岡室 俊之氏(株式会社IT経営相談所 代表取締役/日本ITストラテジスト協会 関西支部)
日時 2024年12月14日(土) 14:00 〜 17:00
場所 パナソニック EXラボ(京阪 西三荘駅)
オンライン:Zoomオンライン会議