【開催報告】JISTA関西オープンフォーラム2023　～経営と現場をつなぐIT人材の未来～

2023年11月25日2024年3月23日

去る2023年10月28日（土曜日）、大阪産業創造館において、日本ITストラテジスト協会（JISTA）関西支部主催にて、関西オープンフォーラム2023を開催しました。テーマは「経営と現場をつなぐIT人材の未来」です。

司会の関西支部神谷さんの挨拶に始まり、関西支部副支部長の前田一暁さんの開会宣言ののち、
JISTA代表理事の中村さんの挨拶をを経て、2019年以来4年ぶりとなる関西オープンフォーラムが幕を開けました。

基調講演　「カーボンニュートラル時代に必要な、企業の仕組み(機能、組織、システム、運営等)」（14:10～15:30）

まず最初の講演は、数々の大企業の役員を歴任され、現在もAITコンサルティング株式会社　代表取締役を務められている有賀貞一さんより、「カーボンニュートラル時代に必要な、企業の仕組み(機能、組織、システム、運営等)」をテーマとして講演いただきました。

地球温暖化を契機として国際的に高まるCO2削減、カーボンニュートラルの潮流、京都議定書やパリ協定等で求められる企業への責任に対応していくための仕組みについて述べられました。

ITストラテジストに求められる社会情勢を踏まえたIT戦略の立案に役立つ内容として皆さん興味を持ち聴講されていました。

【講演詳細】

◆講師有賀　貞一（あるが　ていいち）様
AITコンサルティング株式会社　代表取締役、株式会社バイウィル　取締役

◆講師プロフィール
野村総合研究所（4307）常務取締役、CSKホールディングス（SCSK 9719)代表取締役、ミスミグループ本社代表取締役、(株)FIXER取締役（5129）、（株）REALWORLD取締役会長（3691）（株）WaQoo取締役（4937）中央電力（株）取締役・監査等委員　(株)アイリッジ取締役　(株)アイスリーデザイン取締役、東京工業大学非常勤講師、一橋大学非常勤講師、岩手県立大学理事を歴任

◆講演概要
2050年CO₂の排出量実質０を目標とする、気象変動枠組み条約が発効したのは1994年。日本のその後の動きは乏しい。その間ヨーロッパを中心に様々な仕組みが提言され、実施されてきた。しかし現実は厳しく、今夏にみられるごとく、温暖化の影響は最悪なものとなってきている。日本も、2050年に実質ゼロを目指すことが20年首相表明された。
この状況下、各企業は、排出量実質０への活動を具体的に実施、報告することが求められている。そのために、必要な機能、組織、システム、運営等について述べる。

講演　「IT人材の未来：IPAの役割と情報セキュリティの課題」（15:40～17:00）

続いてのテーマは、IPAの石田淳一様を招いてのIT人材の未来：IPAの役割と情報セキュリティの課題です。

内閣府が掲げるデジタル田園都市構想におけるKPI「2026年度末までにデジタル推進人材230万人を目指す」に向けたIPAの取り組みをご紹介いただくとともに、その中でも重要な役割を占めるITストラテジストに向けた期待などをお話しいただきました。

【講演詳細】

◆講師　石田淳一（いしだじゅんいち）様
独立行政法人情報処理推進機構デジタル人材センター国家資格・試験部
（併）セキュリティセンターセキュリティ普及啓発・振興部　普及啓発グループエキスパート

◆講師プロフィール
情報セキュリティ分野において、営業、コンサルティングなど２５年以上に渡り活動。IPAでは長年情報セキュリティの普及啓発活動に携わり、今年の４月からは国家資格・試験のPR担当として全国各地で講演活動等を行う。

◆講演概要
政府全体としてDX推進に必要となるデジタル人材の育成について「２０２６年度末までにデジタル推進人材２３０万人を育成する」という目標が掲げられた。DXとサイバーセキュリティの同時推進が叫ばれる中、IPAはどのような挑戦を行うのか説明いたします。～デジタルスキル標準・マナビDX・情報処理技術者試験～