日本ITストラテジスト協会オープンフォーラム2011&開催報告 [2011年12月4日]
日本ITストラテジスト協会
関東支部オープンフォーラム2011 |
~その利活用と我々の役割~
【来賓挨拶】
~ITコモディティ化時代に我々は何をすべきか~」
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【参加費】 JISTA会員:2,000円 一般:3,000円
【その他】 ITコーディネータ研修ポイント(4時間1ポイント相当 上限なし)付与
【主催】 日本ITストラテジスト協会(略称:JISTA)
【後援】 関東経済産業局(予定)、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会、社団法人日本情報システム・ユーザー協会、
独立行政法人情報処理推進機構、日本システムアドミニストレータ連絡会、
特定非営利活動法人日本システム監査人協会、特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会、
IIBA日本支部 (順不同)
【会 場】秋葉原UDXギャラリーNEXT1
皆様のおかげで大盛況の中、終了いたしました。
ありがとうございました。
2009年、高度情報処理技術者試験区分のシステムアナリストと上級システムアドミニストレータが統合され、「ITストラテジスト」が誕生しました。これに伴い、これまで「日本システムアナリスト協会」の名で活動を続けてきた当協会も、昨年度から「日本ITストラテジスト協会」と名称を変更致しました。
変化する「IT」と「IT人材」の役割
時代が変化しています。かつて「特別な技術」だったITは完全に一般化、今ではすっかり社会インフラの一部となりました
また、「クラウド」をキーワードとする新しいサービスやビジネスが続々と誕生、従来型の「ビジネスモデル」、「システム構築手法」が全く通用しなくなりつつあります。
それは、大きなチャンスであり、ITを利活用することで、世の中をより便利に、ビジネスをより強くすることができる時代といえます。
一方で、IT関連に従事する我々「IT人材」にとって、これまで暮らした世界の大きな変化も意味しています。また、新興国の躍進や増加するセキュリティリスクなど、我々を取り巻く外的環境は厳しくなるばかりとの見方もできます。
時代は、この国は、どこに向かうのか。ITの利活用の新しい形とは何か。今後、我々(IT人材)は、何を考え、何をすべきなのか。
日々の仕事に追われながら、時々ふと頭をかすめるこの問いかけ、一度真剣に議論してみませんか。
以下は開催報告となります。
【場 所】秋葉原UDX GALLERY NEXT-1
【テーマ】社会インフラ化したIT ~その利活用と我々の役割~
【参加者数】106名(JISTA会員63名、JISTA非会員41名、来賓2名)
【開会宣言・会長挨拶】
JISTA 関東支部長 大家正巳からの開会宣言の後、JISTA 会長 安藤秀樹より挨拶がありました。
関東支部長 大家正巳 |
会長 安藤秀樹 |
1.「ライフネット生命の挑戦~社会インフラとしてのITの活用~」 (13:35-14:35)
ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長 出口治明様
日本初のネット専業生命保険であるライフネット生命保険株式会社様の起業に至った経緯、企業のコンセプトと強み、営業戦略などのお話を通して、IT利活用の工夫、チームワーク力向上への取り組みなどをご講演頂きました。
2.来賓代表挨拶 (14:45-15:00)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)理事 田中久也様
IPAの最近の施策として、セキュリティ対策、ITパスポート試験CBT化などをご紹介頂くと共に、これからの社会インフラを担うIT技術者への期待についてお話を頂きました。
3.JISTA活動紹介 (15:00-15:30)
JISTA関東支部より、今年度の活動状況およびSABOKプロジェクトの近況について報告致しました。
4.パネルディスカッション「『IT』が死語になる!?
~ITコモディティ化時代に我々は何をすべきか~」 (15:40-17:20)
モデレータ:大家正巳/パネラー:JISTA会員(辻本 一、島本 栄光、竹内 政恵、若山 茂郎)
パネラーと会場参加者の双方に、「今後、ITの世界に従事する若手の成長にもっとも重要だと思うことは何か」など、変化するITとIT人材の役割に関する4つの質問(各質問選択肢は3つ)を投げかけ、全員が自分の意見を表明した上で、選択した理由を討議致しました。
(→ 各設問と会場の回答結果)
【アンケート結果】 回答数67名(回収率64.4%)
基調講演1 | パネルディスカッション | ||
---|---|---|---|
1:とても参考になった 2:やや参考になった 3:ふつう 4:あまり参考にならなかった 5:まったく参考にならなかった |
83.6% 14.9% 1.5% 0% 0% |
1:とても参考になった 2:やや参考になった 3:ふつう 4:あまり参考にならなかった 5:まったく参考にならなかった |
35.8% 43.3% 17.9% 1.5% 1.5% |
【パネルディスカッション 質問と回答結果】
<質問1>
あなたは今後、IT人材としてどのような方向を目指そうと考えていますか?
- ●赤)現在の技術的、業務的な専門領域をより深く追求し、専門家として第一人者を目指す
- ●青)現在の専門技術または、業務の範囲を広め、様々な要求に対応できる技術者を目指す。
- ●黄)専門分野にこだわらずに広くビジネスを勉強し、幅広い知識をもったビジネスマンを目指す
会場参加者の回答
●赤:9%/●青:16%/●黄:69%
<質問2>
今後、あなたが主に関わっていく分野は、次のどれだと思いますか?
- ●赤)新しい情報システムの新規開発。新規ビジネスの企画や事業展開
- ●青)情報システムの改造、再構築、リエンジニアリングなどの企画構築
- ●黄)現在稼働している既存システムの運用、保守、サポート、機能改善等
会場参加者の回答
●赤:41%/●青:42%/●黄:17%
<質問3>
今後、ITの世界に従事する若手の成長にもっとも重要だと思うことは、次のどれですか?
- ●赤)コンピュータの基礎的な専門知識、プログラミング能力の学習
- ●青)業務知識などの社会人としての深い見識やグローバル化に対応するための語学力の習得
- ●黄)システムの開発や運用、障害対応などの業務経験(修羅場をくぐり抜けた経験)
会場参加者の回答
●赤:15%/●青:42%/●黄:43%
<質問4>
今後、ITの有効な利活用を促進するために、最も頑張るべき世代は、どれだと思いますか?
- ●赤)若手(新人~初級SEクラス)
- ●青)管理者(プロジェクトリーダー・上級SE・係長~部長クラス)
- ●黄)CIO(CIOクラス・経営陣)
会場参加者の回答
●赤:11%/●青:42%/●黄:47%