JISTA関西支部2024年6月度定例会　ITエンジニアのキャリア形成の取り組み

業務アプリの開発からキャリアをスタートされ、現在は職業訓練の企画、人材育成、非常勤講師など、広くご活躍されているご経験から、今回はキャリア形成についてお話しいただきました。

人材不足はどの業界でも問題になっていますが、IT業界では特に深刻です。社員の定着や能力開発に課題を持つ企業も少なくありません。キャリア形成を考える際に参考になる公的支援や取り組み手順など、ご経験談を交えてお話しいただきました。

ホワイト離職、アップスキリング、リスキリングなど、よく耳にするワードからの話題。続けて、職業能力開発促進法について。社員の能力開発や必要な情報提供は企業側の責務とされており、働く側にも、自発的能力開発が求められているとのことでした。職業能力開発の実施主体、キャリアステージごとの教育、職業訓練の企画、など、とても理解しやすく説明いただけました。

研修を企画する中で、評価指標の作成やステップアップ基準の明確化が重要であるとのことでしたが、指標や基準というと現実に適用するのは難しいケースが多々あります。ITSS等を参考にしたり、評価項目作成支援ツールの活用など、参考になる事例をご紹介いただけました。企業競争力向上に、人材育成は欠かせません。育成を考慮した配置や、育成成果を報酬に反映、など、有意義な考えに多く触れることができました。質疑応答では、人材育成支援金と情報処理技術者試験など資格取得とのリンクについて、興味深いやりとりもありました。